ジョンソン・コントロールズは、2024年の持続可能性報告を通じて、建築環境の脱炭素化に向けた顕著な進展を報告しました。2017年以降、同社はスコープ1およびスコープ2の排出量を43.8%削減し、スコープ3の排出量も27.1%削減しました。これにより、2030年までに設定された科学的目標を上回る削減を実現しています。
会社の戦略として、90%の新製品研究開発資金を気候関連のイノベーションに投資し、顧客の建築物での炭素排出削減と運用費用の節約に貢献しています。また、OpenBlueソリューションを活用した顧客の排出削減効果は2020年以降で4倍に増加しました。
ジョージ・オリバー会長兼CEOは、同社の持続可能性への取り組みが事業戦略を加速させ、運用コストの削減、業界での最高の人材の確保に寄与していると述べています。さらに、AI技術やデジタル化を駆使したエネルギー効率の高い設備の導入が進められており、具体的な例として、アラバマ州の医療センターやノルウェーのエネルギー供給過剰建築物などで大幅なコスト削減と排出削減が実現しています。
最終的に、ジョンソン・コントロールズは持続可能なビルディングソリューションの提供により、顧客がエネルギーと運用コストを削済み、延べ8.4億ドル以上の節約を見込んでいます。また、社会貢献としては、従業員がボランティア活動に61,000時間を記録し、持続可能なリーダーシップの育成にも力を入れています。