- MideaがARBONIA climateを約7.6億ユーロで買収完了
- Clivetと統合し新ブランド「MBT Climate」が誕生
- ARBONIAは3,000人以上を擁し、多様なブランドと製品群を展開
- 欧州市場におけるHVAC戦略を一気に強化
- 技術力とローカル対応力を融合し、持続可能な成長を目指す
新ブランド「MBT Climate」誕生──ClivetとARBONIAの統合で欧州空調市場に革新をもたらす
2025年2月26日、Midea Group(中国 美的集団)は、スイスのARBONIA AGから同社の気候事業部門「ARBONIA climate」を7億6000万ユーロ(約1,230億円)で買収完了したと発表しました。この取引により、Mideaは欧州における空調(HVAC)戦略を大幅に強化することになります。
■ MBT Climateの誕生と体制発表
買収完了にあわせ、Midea傘下の新グループ名は**「MBT Climate」と命名されました。2016年に買収したイタリアのClivet社**と、今回のARBONIA climateを統合する形で、欧州HVAC市場における主要プレイヤーとしての地位を築きます。
新経営陣には以下の幹部が就任:
- Stefano Bellò(MBT Climateプレジデント)
- Alexander Kaiss(シニアバイスプレジデント)
- Kobe Peng(バイスプレジデント)
■ ARBONIA climateとは?
ARBONIA climateは欧州で持続可能な暖房・冷房ソリューションの開発・製造に特化した企業で、3,000人以上の従業員を擁します。以下のブランドを傘下に持ち、システム全体の設計力と製品多様性に定評があります:
- システムブランド:KERMI、PROLUX、SABIANA、VASCO
- 製品ブランド:arbonia、Britec、Brugman、Cicsa、PZP、Solius、Superia、Tecna、Termovent
■ グローバル×ローカル戦略の融合
Mideaは200カ国以上に展開し、グローバルで33のR&Dセンターと43の製造拠点を持つテクノロジー企業。今回の買収により、欧州で深く根付くARBONIAのノウハウとMideaの技術・開発力を結集し、地域ごとのニーズに対応したスマートかつ持続可能なHVACソリューションの開発が可能になります。