- ダンフォスがプロパン専用の新型ガスセンサー「DST G290」を発表
- 音と光を利用するフォトアコースティック技術で高精度検知を実現
- -40~80℃対応、15年以上の耐久性と誤警報低減設計
- IEC認証・ATEX準拠、A3冷媒向けに最適化された設計
- 欧州製造により信頼性の高い供給体制も確保
音と光を組み合わせたフォトアコースティック技術で、冷媒転換時代の安全性と信頼性を確保
Danfoss Sensing Solutionsは、冷媒転換に伴う新たな課題に対応するため、HVACおよび商業用冷凍分野向けの新型プロパン漏れ検知センサー「DST G290」を発表しました。本センサーは、フォトアコースティック(PA)技術を採用し、高精度かつ高選択性でのガス漏れ検知を可能にした画期的な製品です。
PA技術は、赤外線と音響を組み合わせることでプロパン分子の振動を検出し、わずかなガス漏れでも素早く正確に反応します。赤外線を吸収したガス分子が音波を発生させ、これを内蔵マイクで検出。特定の周波数の音のみを通すフィルターも搭載し、誤検知を防止します。
DST G290は、-40〜80℃の温度範囲と0〜100%の湿度条件下でも安定動作。わずか6秒でウォームアップし、30秒以内に検知反応が可能です。特許取得済みの逆配置設計と半透過膜により、油、ホコリ、水、UVなどの外的要因からセンサー内部を保護し、15年以上の長寿命を実現しています。
さらに、内蔵の信号診断機能によりセンサーの状態を常時モニタリング。IEC 60335-2-40認証を取得し、リレーはATEX規格にも適合。A3冷媒(プロパン)向けに特化した設計で、誤警報の低減と信頼性の高い漏れ検知を提供します。
セグメントマネージャーのIro Dragoumi氏は、「プロパンは高可燃性のため、漏れ検知は正確性が求められます。DST G290は、過酷な環境でも安心して使用できるソリューションです」と述べ、欧州生産による強固なサプライチェーンも強調しました。