- Johnson Controlsが90億ドルの新たな自社株買い枠を承認
- 既存の11億ドル分と合わせて大規模な株主還元施策に
- 市場での買付や加速型自社株買い(ASR)など柔軟な方法で実施予定
- 実施の有無や時期・規模は株価や市場状況などを踏まえて決定
- 買い戻し枠には有効期限はなく、変更・中止が可能
株主価値の向上を目的とした大規模な自社株買い方針を強化
Johnson Controls International plc(NYSE: JCI)は、取締役会が新たに90億ドルの自社株買い枠を承認したと発表しました。これは、2021年に承認された既存の買戻し枠で2025年Q2末時点で残っていた11億ドル分に追加されるものです。
今回の新たな承認により、同社は最大で101億ドル分の自社株を買い戻すことが可能となります。買い戻しは、通常の市場取引のほか、ルール10b5-1プラン、公開買付け、加速型自社株買い(ASR)など、複数の方法で行うことが可能です。
買い戻しには具体的な義務や期限はなく、買付けの方法、時期、規模については株価、マーケットの状況、その他の要因を考慮して決定されます。また、買い戻し枠は同社の裁量により、いつでも変更・中止が可能です。なお、今回の買戻しは、定款第3(d)条に基づく株式の償却として行われる予定です。
キーワード
- 自社株買い(Share Repurchase):企業が自社の発行済株式を市場などから買い戻すことで、株主への利益還元や株価維持を目的に行われる。
- ルール10b5-1プラン:企業が市場の不確実性を回避し、計画的に自社株を買い戻すためのSEC(米証券取引委員会)規則に基づく枠組み。
- 加速型自社株買い(ASR):金融機関と契約を結び、短期間に大規模な自社株買いを実現する手法で、迅速な株主還元が可能。