- AHRIのスティーブン・ユーレック会長がMidea中国本社を訪問
- Mideaは3年連続でAHRI認証試験に100%合格
- 新興市場、極端気候市場、未整備市場への共通基準策定を協議
- Mideaは-35℃暖房・60℃冷房対応ヒートポンプで高評価
- 北米市場での規格対応・認証拡大に向けた連携を強化
規制整合と高効率基準開発で世界のHVAC革新を共に推進
2025年6月12日、世界最大の空調・暖房・冷凍業界団体であるAHRIのスティーブン・ユーレック会長が、Midea空調本社を訪問しました。訪問では、グローバルなエネルギー効率基準の整備や、地域別の市場参入ルールの簡素化などについて、今後の連携強化が協議されました。Mideaは、VMAC、PTHP、PTAC等のカテゴリにおいて、3年連続でAHRI認証試験に100%合格したことも認められました。
会談では、新興市場、極端気候市場、統一基準が未整備の市場の3つを軸にした共通基準策定の枠組みを議論。AHRIのシンガポール・ドバイ新拠点を活用し、規制の整合性を進めることで、Mideaの高効率製品が各地域のインセンティブ制度に対応しやすくなることも確認されました。
また、Mideaの住宅用ヒートポンプは-31°F(-35℃)で100%暖房出力、140°F(60℃)で100%冷房出力を実現しており、AHRIからもその性能が高く評価されています。今後、両者は米国市場での認証体制強化や標準規格の策定における技術連携をさらに深めていく方針です。
Mideaは、2017年以降AHRIと共同で、低温暖房、高効率冷媒(R454B)などの分野で基準策定を推進。また、中国ブランドとして初めて、AHRIのセントラルダクトシステム部門のリーダーシップ評議会に参画しました。
さらに、Mideaは都市型リノベーション向けPWHP(パッケージウィンドウ型ヒートポンプ)や最大400%効率のHPWH(ヒートポンプ給湯器)など、製品カテゴリを拡大。北米市場における基準適合性を高め、持続可能な業界発展を牽引しています。
キーワード
- AHRI(Air Conditioning, Heating, and Refrigeration Institute):北米を中心としたHVAC業界の基準策定・認証団体で、グローバルな規制整合にも注力している。
- R454B冷媒:地球温暖化係数(GWP)が低く、従来のR410Aの代替冷媒として注目される環境配慮型冷媒。
- Heat Pump Water Heater(HPWH):ヒートポンプ技術を応用した給湯器で、高効率かつ環境に優しい温水供給が可能。