米国ジョージア州KennesawでCarrier Global Corporationは、ビル管理向けプラットフォーム「Abound Insights」の大幅なアップグレードを発表しました。新機能はAIを活用し、ビル運営者が設備を効率的に管理し、省エネや快適性向上を実現できるよう設計されています。
新しい「Abound Insights Assistant」アプリでは、AI強化マーカー付きのインタラクティブマップや高度なフィルターとエクスポート機能を備えたサイトリストビューが導入され、ポートフォリオ全体を俯瞰して運営最適化が可能になりました。CarrierのYasir Qureshiゼネラルマネージャーは「エネルギー効率、快適性、運営効率のすべてを高める」と強調しています。
Carrierはすでにこの1年で6億5,000万kWh以上の電力削減と43万7,900トンのCO₂排出回避を達成。また、6月には最新機能を追加しており、設備パフォーマンスの分析精度を高めています。
日本でも「Abound HVAC Performance」が正式に展開されています。キャリアジャパンは東京に24時間365日稼働のコマンドセンターを設置し、リアルタイム監視や予防保全を開始しました。GL-17(冷媒漏えい検知ガイドライン)にも対応し、既存機器との互換性も確保されています。
重要キーワードの解説
- Carrier Global Corporation:米国本社の空調・冷凍大手、NYSE上場(CARR)。
- Abound Insights:クラウド型ビル管理プラットフォーム。
- Abound HVAC Performance(日本版):キャリアジャパンが展開、東京の24/365センターと連動。
- GL-17対応:冷媒漏えい検知ガイドラインを満たす安全仕様。
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