- Boschが新型「PDE冷却ポンプ」を開発しラインナップを強化
- 最大毎時1,200リットル、1.7バールの高出力を実現
- 最大41,000時間の長寿命でEVの充電中冷却にも対応
- 電子部品、e-アクスル、バッテリー、補助暖房などに幅広く適用可能
- 電動建設機械や商用車にも適応できる耐久設計
電動化時代に求められる冷却性能と信頼性を兼ね備えた次世代ポンプ
Boschは、車載用の熱管理ニーズの高まりに応える形で、新型「PDE冷却ポンプ」を発表しました。このコンパクトかつ高性能なポンプは、電子部品や電動アクスル、モーター、バッテリーなどの冷却に加え、室内暖房や補助暖房などの加熱用途にも対応可能です。
このポンプはグリコール水混合液を-40~+80℃の範囲で循環させ、最大毎時1,200リットルの流量、1.7バールの圧力を実現。従来の1バール仕様と比べ大幅に性能が向上しています。精密なスピード制御も可能で、冷却回路の効率最適化に貢献します。
特に注目されるのはその耐久性で、最大41,000時間の長寿命を誇ります。充電中にもバッテリー冷却が必要なEVでは、冷却ポンプの稼働時間が増加しますが、PDEポンプはその需要に耐えうる設計です。また、100%漏れ検査と性能確認試験を経た製品は、電動車両の理想的な温度管理(20~35℃)を実現します。
このポンプは乗用車だけでなく、電動ショベルなどの建設機械や商用車にも応用が可能で、高い信頼性と性能を長期間にわたり提供します。
キーワード
PDE冷却ポンプ
Boschが新たに開発した高出力・高耐久の冷却ポンプ。電動化により求められる長時間運転と高い流量に対応。
熱管理(サーマルマネジメント)
バッテリーやモーターを適正な温度に保つ技術。EVの性能維持と寿命に直結する重要な要素。
電動化対応部品
EVや電動建機の特有の条件に対応するために設計された部品。従来の内燃機関車とは異なる要求に応える必要がある。
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