モントリオール議定書に関連する違法輸送の押収が過去最高に
モントリオール議定書関連の押収記録
- 世界税関機関(WCO)がオゾン層を破壊する物質とフルオロカーボンの不法輸送を阻止する「オペレーションDEMETER」の成功を報告。
- この取り組みはモントリオール議定書とバーゼル条約に基づいて実施されている。
DEMETER IXの実施概要
- WCO事務局が主導し、中国税関の財政支援と技術支援を受けて実施。
- UNEP OzonAction、バーゼル条約事務局などの国際パートナーが参加。
参加国と押収結果
- WCO加盟国106の税関機関が参加し、2023年10月に実施。
- モントリオール議定書で規制されている物質約70トンと予備充填機器6,046点を押収。
押収物の詳細
- 主にHFCが押収されたが、HCFCやCFCも含まれる。
- ガンビアとブルガリアで多くの押収があり、イタリアで最大の押収が報告。
- 出荷物の多くはヨーロッパから発送され、ヨーロッパとアフリカが主な目的地。
UNEP OzonActionの役割
- UNEPはモントリオール議定書の実施機関としてWCOと協力。
- 制御物質の不法取引を検出し阻止するための協力体制を構築。
不法取引への対応
- HCFCやHFCの価格上昇に伴い、犯罪者が法律違反で利益を得ようとする傾向。
- 世界中でこれら物質の不法取引が検出され、税関機関の能力強化と標的イニシアティブにより対抗。
UN Environment Programme:Record number of Montreal Protocol-related seizures under WCO’s Global Customs Operation DEMETER IX
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