ポイント
- 2030年末に欧州が追加予定のヒートポンプは4,320万台で、必要とされる6,000万台に及ばない。
- 欧州ヒートポンプ協会(EHPA)は、税制や補助金などの障壁を非難している。
- EHPAは、フランスが2030年までにヒートポンプを最も多く追加する国になると予測している。
詳細
欧州は、2030年末までに約4,320万台のヒートポンプを追加するという目標を設定しています。しかしながら、これはREPowerEUに基づいて追加で必要と見積もられる6,000万台には達しない量です。現在、すでに2,000万台のヒートポンプが設置されており、新しいヒートポンプの一部が古いものと置き換えられると見込まれています。したがって、2030年末までにヒートポンプの総数は約6,000万台になると予測されています。
この問題について欧州ヒートポンプ協会(EHPA)は、補助金や税制の面での障壁が存在し、これらの条件が化石燃料を優遇していると非難しています。
2030年までにフランスが最も多くのヒートポンプを追加設置する国となるとEHPAは予測しており、その数は800万台以上になると見込まれています。次いでドイツ、イタリアが続くとされています。これら3か国は、すでに市場の47%を占めています。ただし、EHPAは、西ヨーロッパの主要な成長が見込まれるとし、より多くの国がより高い野心を示し、より迅速な変化を引き起こすために行動する必要があると主張しています。