- Zap Consultingが保険業界向けAIツール「Zap-Scan」を発表
- データタグの写真一枚からHVAC情報を即座に抽出
- ブランド・型番・製造年・冷媒などの仕様を数秒で確認可能
- 精度とスピードを両立、業務効率を大幅改善
- 同社クライアントには無料で提供、外部販売はなし
保険業務を変革するAI搭載ツール、HVAC機器の判定がわずか数秒に
Zap Consultingは、HVAC(暖房・換気・空調)機器の損害査定を専門とするコンサルティング会社であり、米国時間2025年6月23日、同社専用AIツール「Zap-Scan」を発表しました。これは、保険アジャスターやクレーム査定担当者が、データタグの写真をアップロードするだけで、機器の詳細情報を瞬時に取得できる革新的なツールです。
取得できる情報には、メーカー名、モデル番号、製造番号、機器の年式、冷媒の種類、能力(トン数)、SEER効率などが含まれます。従来、現場確認やカタログ参照などに時間がかかっていた作業が、これにより数秒で完了します。
Zap-Scanは、Zap Consultingの15年以上にわたる業界データとAI技術を融合させて開発され、同社のクライアントに限定して無料提供されます。セキュリティも万全で、外部購入や第三者利用は一切できない仕様です。
Zap ConsultingのCEO、ジェイソン・ランキン氏は「このツールは、クライアントの実際の課題に対する直接的なソリューション」と述べ、業界における査定の迅速化・正確性向上への貢献を強調しました。
キーワード
Zap-Scan
Zap Consultingが開発したAIベースのツール。HVACのデータタグ画像から、仕様情報を即座に抽出し保険査定をサポート。
HVACR
暖房・換気・空調・冷凍機器の略。保険査定では機器の仕様確認が重要で、Zap-Scanはこの作業を自動化。
SEER(Seasonal Energy Efficiency Ratio)
冷房機器の省エネ性能を示す指標。Zap-Scanではこの数値も自動判定し、査定時の参考情報となる。