EU、新規制で持続可能な冷却を推進:商用キャビネットにおけるプロパン使用上限を拡大

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  • メーカーは自己完結型の商用キャビネットに、最大500gのR290(プロパン)または1.2kgのA2L冷媒を搭載して販売可能に。
  • この変更は国際規格 IEC 60335-2-89 に準拠。
  • EU版「EN IEC 60335-2-89:2022」がEU官報に正式掲載。
  • プラグイン冷蔵ユニットでのプロパン使用拡大を可能にし、効率性と持続可能性を向上。
  • ASERCOMは、より環境配慮型の冷凍技術への長年待望の一歩として歓迎。

欧州の商用冷凍業界において大きな進展があった。新たな規制により、欧州メーカーは自己完結型の商用キャビネットに最大500g(1.1ポンド)のプロパン(R290)や1.2kg(2.6ポンド)の低可燃性A2L冷媒を使用できるようになった。この改正は国際規格 IEC 60335-2-89 に基づいており、商用冷凍機器における冷媒充填量の新たな世界的基準を打ち立てたものだ。

欧州冷凍部品メーカー協会(ASERCOM)によれば、この規格の欧州調和版「EN IEC 60335-2-89:2022」がEU官報に正式に掲載され、商用冷凍機器や製氷機(プラグイン機器や一体型製品を含む)の安全要件が定められた。

この改正により、プラグインキャビネットにおけるR290の充填量上限が引き上げられ、性能と環境配慮の両立を目指すメーカーにとって長年の課題が解決された。これにより、よりエネルギー効率が高く持続可能な機器設計が可能となり、環境負荷の少ない冷却ソリューションへの需要拡大に対応できる。

ASERCOMのマルコ・マシーニ会長は次のように述べた:
「これは欧州メーカーにとって朗報です。環境負荷低減のために商用冷凍で可燃性冷媒の使用が増加する中、この規格はイノベーションと安全性を同時に支えるものです。」

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