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世界が注目!自然冷媒が拓く冷却技術の新時代

  • CO₂とプロパンが主役に!世界で加速する自然冷媒革命
  • 冷媒の常識が変わる――自然冷媒のグローバル拡大最前線
  • 地球にやさしい冷却技術、世界中で急拡大中!
  • 環境と経済を両立:自然冷媒の世界市場が熱い

欧米日から世界各地へ:自然冷媒技術のグローバル展開と規制強化

近年、自然冷媒(CO₂や炭化水素、アンモニア)を利用した冷凍・冷蔵システムの導入が、欧州、北米、日本にとどまらず、オーストラリア、ニュージーランド、ラテンアメリカにも広がっています。

特にニュージーランドでは、全スーパーマーケットの22%がCO₂システムを導入し、エクアドルでは13%に達しています。ラテンアメリカでは炭化水素を使った自立型ケースが850万台設置されており、これは世界的にも注目に値する規模です。

欧州では、2024年3月に改訂されたFガス規制が発効し、PFASを含む冷媒の使用規制が強化されました。この背景もあり、CO₂システムの導入数は9万店、炭化水素キャビネットは1700万台に達しています。

北米ではEPAの新たな規制(SNAP 26)によって炭化水素冷媒の上限充填量が引き上げられ、導入が加速。CO₂システム使用店舗数は4,100に、産業施設も870に拡大しました。

日本では政府の補助金政策が功を奏し、コンビニを中心に12,250の店舗でCO₂システムが導入され、その数は前年比47%増という急成長を示しています。

こうした動きは単なる技術導入にとどまらず、世界各国で進む環境規制とも連動しており、自然冷媒技術の国際的な普及と持続可能な冷却技術への移行が着実に進行していることを示しています。

キーワード

自然冷媒(Natural Refrigerants)
地球温暖化係数(GWP)が非常に低い、またはゼロの冷媒。主にCO₂、アンモニア、炭化水素(プロパンなど)があり、環境に優しいとされる。

トランスクリティカルCO₂システム
CO₂を超臨界状態で使用する冷却技術。エネルギー効率が高く、特にスーパーマーケットなどの大規模冷蔵に利用されている。

PFAS規制
欧州や米国などで進行中の、長期残留性が高いフッ素系化学物質(PFAS)の使用制限。冷媒の一部に含まれるため、自然冷媒への移行を後押ししている。

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