- 「Protocol CO2」は自然冷媒CO₂を使用した分散型冷却システム
- 室内設置専用で、多様な構成に対応し柔軟な運用が可能
- 最大400MBHの容量に対応し、省エネと高効率を両立
- 簡単な設置とメンテナンス設計、騒音と振動も低減
- 初期導入が進行中で、全米で順次展開予定
持続可能で柔軟なCO₂冷媒システム、改修もスムーズに対応可能
Hussmannは、商業用冷蔵設備向けに自然冷媒CO₂(R744)を使用した新しい分散型ラックシステム「Protocol CO2」を米国で発売しました。この製品は、持続可能性と高い性能、柔軟性を兼ね備えた「将来対応型」の冷却ソリューションであり、主に室内への設置を想定して設計されています。
「Protocol CO2」は、7.5〜33.3TR(約26〜117kW)の容量に対応し、複数の事前設計済み構成から選択可能。カリフォルニア州のエネルギー基準(Title 24)に対応するための熱回収機能もオプションで搭載可能です。
この新型ユニットは、「Protocol」シリーズの最新モデルで、シリーズ自体は1993年から展開されています。2024年末には初の屋外用CO₂ユニットもラインアップに加わりました。
製品の特徴として、ミディアム温度用の可変速スクロールコンプレッサー(3〜5基)と、低温用のデジタルスクロールコンプレッサー(2〜3基)を搭載。いずれもCopeland社製です。さらに、高度な制御機能と診断機能を持つXP Pro Packコントローラーやエコノマイザーも組み込まれ、全体的な効率を高めています。
また、設置と保守のしやすさも重視され、鉄・銅配管による簡略化された配管設計、全方向からアクセス可能なパネル、直感的なタッチパネル操作などが特徴です。静音性と低振動の設計により、スーパーマーケットのバックヤードなどでも利用しやすくなっています。
この新モデルは既に6台が販売済みで、1台は稼働中、他の4台も同一施設内に順次導入予定です。残りの1台は7月に別の場所に出荷される予定です。