- PM2.5は髪の毛の1/20の大きさの微粒子で肺や血液に到達する
- 室内外の多様な発生源から空気中に放出され、健康に悪影響を及ぼす
- 呼吸器・循環器疾患や寿命の短縮など深刻なリスクも
- 市販の空気質モニターでPM2.5濃度をリアルタイム測定可能
- 換気・HEPA空気清浄機・マスク・情報収集で日常的に対策を
微粒子の正体と健康リスク、測定方法、そして日常でできる自己防衛術を徹底解説
私たちが毎日吸っている空気の中に、**目には見えないが確実に存在する“脅威”**があります。それが「PM2.5(微小粒子状物質)」。この記事では、PM2.5の正体から発生源、健康リスク、測定法、そして日常生活での対策まで、わかりやすく解説します。
■ PM2.5とは何か?
PM2.5は直径2.5マイクロメートル以下の微粒子のこと。人の髪の毛の太さの約1/20のサイズで、肉眼では見えません。ですが、サイズが小さいぶん、肺の奥深くまで入り込み、血流にまで到達する危険性があります。
■ PM2.5の発生源とは?
- 屋内の発生源:料理(特に炒め物や揚げ物)、喫煙、さらにはウイルスやカビの胞子も含まれます。
- 屋外の発生源:自動車の排気ガス、工場の排煙、森林火災、黄砂、建設現場の粉じんなどが主な原因です。
これらの粒子は長距離を移動し、室内にも侵入してきます。
■ PM2.5が健康に与える影響
- 呼吸器系疾患(喘息、気管支炎の悪化)
- 心疾患、脳卒中のリスク上昇
- アレルギー症状の悪化
- 長期的には寿命の短縮や発症リスクの増加も指摘されています
特に、子ども、高齢者、持病を持つ人は注意が必要です。
■ PM2.5の測定方法とは?
市販の家庭用空気質モニターを使えば、リアルタイムでPM2.5の濃度を確認できます。レーザーセンサー式のモデルが一般的で、スマホと連携して通知を受けることも可能です。
■ PM2.5から身を守るには?
- 換気:料理時は換気扇を使用。外気がきれいな時は窓を開けて空気を入れ替える。
- 空気清浄機:HEPAフィルター搭載モデルがPM2.5の除去に有効。
- マスク:外出時、特にAQI(大気質指数)が高い日はPM対応マスクを着用。
- 情報確認:気象庁やAQIアプリで大気質を確認し、注意報が出ている日は外出を控える。