ホテルや商業施設の省エネを後押し、持続可能な暖房ソリューションでエネルギー転換を加速
2025年10月9日、Copelandは東南アジア市場向けに新しい「Sensi Hydro」給湯用ヒートポンプを発表しました。バンコクで行われた発表によると、この製品はホテルや商業施設、公共施設などでの利用を想定して開発されたもので、電化によるエネルギー転換と脱炭素化の推進を目的としています。
東南アジアでは、エネルギー効率に関する規制の強化やインフラ投資の拡大により、持続可能な給湯システムの需要が高まっています。国際エネルギー機関(IEA)の試算では、ヒートポンプの普及によって2030年までに年間5億トンのCO₂削減が見込まれています。また、商業用給湯ヒートポンプ市場は2032年までに6億850万ドル規模に達し、年平均7.4%で成長すると予測されています。
「Sensi Hydro」は、6馬力から20馬力までのモデルを用意し、最大70%のエネルギー削減を実現する高効率設計が特徴です。Copeland ZWスクロールコンプレッサーを搭載し、最大60℃まで安定した給湯を可能にします。さらに、独立冷媒回路やバックアップモードによって、気候条件の厳しい環境でも安定した稼働を維持します。
また、コンパクトで操作が簡単な設計により、既存システムへの導入が容易で、LED診断機能がメンテナンスを支援します。環境面では、オゾン破壊係数ゼロの冷媒を使用し、再生可能エネルギーを活用。品質・環境・安全の国際規格であるISO 9001、ISO 14001、ISO 45001を取得しており、信頼性の高い製品といえます。
今後は、東南アジアのホテルや商業ビルを中心に導入が進み、地域全体のCO₂排出削減と空気環境改善に貢献することが期待されています。