2025年7月1日、大阪万博の英国パビリオンで、イギリス・グレーター・マンチェスターとダイキンが5年間の協力契約を締結しました。これは、2038年までのカーボンニュートラル目標達成を支援するための、低炭素暖房の拡大と地域経済への投資を柱としたものです。
この提携は、2023年からの2年間にわたる覚書(MoU)での成果を踏まえ、5年間へと延長されたもので、これまでに1,500台のヒートポンプを設置し、持続可能な技術に関する教育活動も実施されてきました。
今後5年間で、6万4千台の低炭素暖房機器導入を目指し、導入コストを抑えるリース制度の創設、さらにはヒートポンプ対応料金プランの導入なども予定されています。ダイキンはまた、2025年夏に新しいトレーニングセンターを開設し、年間訓練人数を1,400人から4,200人に拡大する計画です。
この協力には、ホームレス支援や教育機関への技術導入支援など、地域社会への幅広い貢献も含まれます。さらに、5G技術と連携した革新的なヒートポンプ活用も推進され、脱炭素化の最前線を走る試みとして注目されています。
キーワード
- カーボンニュートラル:排出する温室効果ガスの量と吸収・除去する量を均衡させることで、実質的に排出ゼロを目指す取り組み。
- ヒートポンプ:外気の熱を利用して室内を暖める省エネ型暖房機器で、電気で動作し、CO2排出を大幅に削減可能。
- グリーンスキル:再生可能エネルギーや環境技術に関する専門知識・技能のことで、持続可能な社会を実現するために重要。
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