- AIワークロードの高密度化で冷却がデータセンター運用の核心に
- LGはHVACの技術遺産をもとに高効率・高冗長な冷却設計を展開
- 単なる製品提供にとどまらず、将来を見据えた長期パートナーシップを構築
- 熱・エネルギー管理を統合した全方位的ソリューションが強み
- 「共創」の姿勢で、顧客ごとの理想の冷却環境を一緒に設計
高密度・高性能・高期待に応える次世代冷却ソリューション──HVACの技術遺産を武器に、LGが描くデジタルインフラの未来像
AIの急速な普及がもたらすデータセンターの高密度化・高負荷化に対応するには、冷却性能の抜本的な見直しが不可欠です。**2025年のData Center World(ワシントンD.C.)**で、LGエレクトロニクスUSAのDoug Bougher氏が語ったのは、単なる製品紹介ではなく、未来志向の共創戦略でした。
■ 1. AI時代の冷却課題:今そこにある緊急性
AIや大規模クラウド処理がもたらすサーバの発熱量は、従来の冷却設計の限界を超えています。冷却は今や“選択肢”ではなく“前提条件”であり、運用の安定性と継続性に直結するミッションクリティカルな要素となりました。
■ 2. HVACの技術資産を最先端へ転用
LGは長年にわたり空調・熱制御分野で培った技術資産を活かし、高密度・高性能なデータセンター専用冷却システムを開発中。効率性・冗長性・拡張性を兼ね備えた設計で、運用耐性とUptimeを最優先に構築されています。
■ 3. 単発対応ではなく“未来のパートナー”として
Doug氏は「次の案件にとどまらず、5年後、10年後の開発を一緒に考えたい」と強調。LGは冷却のサプライヤーではなく、インフラ成長を共に計画する戦略パートナーとしての立ち位置を重視しています。
■ 4. 熱とエネルギーの全方位的ソリューション
多くの関係者が驚くのは、LGが冷却だけでなく、熱エネルギーの管理・再利用・統合的制御までカバーする総合ソリューションを提供している点。次世代冷却×エネルギーマネジメントの融合が可能です。
■ 5. 共創の場へようこそ:現場でニーズを形に
「ブースに立ち寄って、私たちと話してみてください。必要な冷却システムを共に設計しましょう」——Doug氏の呼びかけは、単なる商談を超えた“共創への招待状”でした。