
ENERGY STAR Version 6.2とは
- ENERGY STAR(エナジースター)は、米国環境保護庁(EPA)と米国エネルギー省(DOE)が共同で運営する、省エネルギー性能の優れた製品に付与される国際的な環境ラベルです。
- 冷蔵庫、空調機、PC、モニターなど幅広い機器に基準が設定されています。
1. パートナーの責務(Partner Commitments)
- 基準遵守
- 現行のENERGY STAR適格基準に従うこと。
- 認定機関による試験・認証を取得してからマーク使用可。
- マーク使用ルール
- ENERGY STARアイデンティティガイドラインを遵守。
- 認定製品にのみ使用可能。
- 資料・Webサイトに明確に表示。パッケージへの表示も推奨。
- 分割型製品には「適切なコイルとの組み合わせが必要」と免責文を必ず記載。
- 設置マニュアル要件
- 「適切な冷媒充填・気流確保が効率維持に不可欠」と強調文を明記。
- 検証・情報提供
- 第三者認証機関による検証試験に協力。
- 毎年、ENERGY STAR認定製品の出荷データをEPAに提出(分類ごとに集計)。
- 認定試験所や機関の不正行為はEPAに報告。
- 連絡先変更は30日以内に通知。
- 教育・研修
- 施工業者・流通業者に対し、適切な設置方法・冷媒充填・Manual J計算による容量設計の研修を推奨。
- 自主的活動(表彰対象)
- 認定製品普及やENERGY STAR認知度向上の取り組み報告。
- 自社施設での省エネ推進、ENERGY STAR製品の優先購入。
- Webサイト・販促資料でマーク使用。
- EPAのSmartWay輸送・Green Powerプログラムなどへ参加。
2. 適格基準(Eligibility Criteria)
- 対象製品
- 一体型ユニット、分割型ユニット、ガス/電気一体型ユニット
- ダクト式・ダクトレスどちらも対象
- 除外製品
- 三相電源製品
- 65,000 Btu/h以上の製品(→商用規格対象)
- 地中熱ヒートポンプ(→別規格対象)
- 効率基準セントラルエアコン(CAC)
- SEER2 ≥ 15.2
- EER2 ≥ 12.0(分割型) / ≥ 11.5(一体型)
- SEER2 ≥ 15.2
- EER2 ≥ 11.0(分割型) / ≥ 10.0(一体型)
- HSPF2 ≥ 7.8(分割型) / ≥ 7.2(一体型)
- SEER2 ≥ 15.2
- HSPF2 ≥ 8.5(非ダクト) / ≥ 8.1(ダクト・一体型)
- 5°FでCOP ≥ 1.75
- 5°F能力が47°F時の70%以上
- 制御検証試験(CVP)必須
まとめポイント
- ENERGY STARマークは「認定製品のみ」使用可。
- 出荷データ提出や設置マニュアルでの注意書きが必須。
- CAC/HPの効率基準は SEER2 15.2以上 が基本ライン。
- 寒冷地HPは 5°Fでも性能維持(COP≥1.75 & 能力70%以上) が必須。