米Copeland、独SPHを買収へ ― 産業用ヒートポンプ事業を拡大

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エネルギー転換を後押しする高温ヒートポンプ技術で、産業分野の脱炭素化を加速

アメリカのCopelandは2025年10月23日、ドイツのSPH Sustainable Process Heat(SPH)を買収する契約を締結したと発表しました。SPHは産業用ヒートポンプ技術に強みを持つ企業で、今回の買収によりCopelandは産業向け加熱事業のラインアップを拡充し、より幅広い顧客にエネルギー効率の高いソリューションを提供できるようになります。

SPHはドイツ・オーバーラートに本社を構え、最大180℃の蒸気を供給可能なヒートポンプ技術を開発しています。特に、同社のThermBooster™技術は、産業分野での高温・高効率な加熱を可能にし、化石燃料に依存するシステムの代替として注目されています。SPHの技術は、低地球温暖化係数(GWP)や自然冷媒を活用できる点も特徴です。

この買収により、Copelandはより高温のスチームを必要とする工程分野に対応できるようになります。さらに、対応できる冷媒の種類も拡大し、エネルギー効率の最適化と運用コスト削減、そして排出量削減を実現できる可能性があります。

市場調査によれば、欧州のスチームヒートポンプ市場は今後数年間で二桁成長が見込まれており、今回の買収はその成長波に乗る形となります。

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