世界の産業界と連携し、環境負荷を減らす空調・エネルギーソリューションを推進
米国フロリダ州に本社を置くCarrier Global Corporation(Carrier)は、空調・冷凍分野で世界をリードする企業です。同社はこのたび、持続可能性を競争力の鍵とする企業が集う国際団体「WBCSD(World Business Council for Sustainable Development)」に加盟しました。
この加盟により、Carrierは世界の産業リーダーと共に、環境負荷の少ない技術の開発や、エネルギー需要増加への対応に取り組みます。特に、建物におけるエネルギー利用の最適化や、電力網の強靭化、持続可能な成長に資する技術の普及を目指します。
同社の技術・サステナビリティ部門トップであるHakan Yilmaz氏は、「Carrierは革新を通じて持続可能な社会をつくることを使命としている。WBCSDへの参加は、グローバルな協力を通じて、電力網のレジリエンス(回復力)の向上や環境負荷の削減に貢献する重要な一歩だ」と強調しました。
重要キーワードの解説
- WBCSD:世界持続可能発展ビジネス協議会。持続可能性を経営の軸に据える世界の企業が参加する団体。
- HVAC:Heating, Ventilation, Air Conditioningの略。建物の冷暖房、換気、空気清浄の仕組み。
- Grid Resilience(電力網のレジリエンス):災害や需要変動に強い、安定的な電力供給を維持する力。
- Built Environment:建物や都市など、人が生活・活動する空間を指す。
その他の記事
-
Carrier、WBCSDに加盟し持続可能な未来へのリーダーシップを強化
-
HVAC技術者不足問題に対し、CarrierがTechForceと新育成プログラムを始動
-
Carrier、米国DOE認証を受けた初の10–14トン商用ルーフトップユニットを発表
-
Carrier Japan、新冷媒R-32採用の「Super Multi-u VRF」新モデルを12月発売へ
-
Carrier、冷媒R-454Bをわずか2週間で納品へ ― 数量制限なしの新体制
-
未来のビルを変える、キャリアの新型モジュール式ヒートポンプ登場
-
Carrier社、第2四半期2025年決算で好調を報告 ― 売上・利益ともに成長
-
冷凍・空調分野の未来へ:IIR、各国に「国家冷凍委員会」設立を呼びかけ
-
CarrierのAbound Insights Assistantが進化:AIで設備管理の効率化を実現