未来のビルを変える、キャリアの新型モジュール式ヒートポンプ登場

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高効率・持続可能性・柔軟性を兼ね備えた「AquaSnap 30RQM」の可能性

2025年8月14日、ノースカロライナ州シャーロットでキャリアは、次世代の空気熱源型ヒートポンプ「AquaSnap 30RQM」を発表しました。この新モデルは、モジュール式で設計されており、建物の規模や用途に合わせて柔軟に導入できるのが大きな特徴です。さらに、効率性を高めながら環境への負荷を減らすことを目指しており、持続可能な社会に向けた重要な一歩となります。

特筆すべきは、低温環境でも安定した性能を発揮し、従来のボイラーへの依存を軽減できる点です。華氏140度(約60℃)の高温水を生成でき、外気温が氷点下を大きく下回る状況でも稼働可能であるため、冬季の暖房ニーズにも十分対応します。

また、冷媒には温室効果ガスの影響を抑えたR-454B(Puron Advance™)を採用。これは従来の冷媒と比べて地球温暖化係数(GWP)が低く、国際的な環境基準にも適応しています。さらに、最大16台まで連結可能で、冷房能力は320トン、暖房能力は4,222 MBHに達します。この柔軟な拡張性により、中小規模のオフィスから大規模施設まで幅広い建築物で活用できるのです。

操作性についても考慮されており、SmartVuコントロールや可変速コンプレッサー、低騒音ファンを搭載。使いやすさと快適性を両立し、運用コストの削減にも貢献します。

今後、このヒートポンプの導入は、企業や施設の脱炭素化・電化の加速を後押しする可能性が高く、エネルギー効率と環境負荷の両面から大きなインパクトを与えることになるでしょう。

重要キーワード3つの解説

  • モジュール式設計:複数台を組み合わせることで、建物の規模に合わせて能力を柔軟に拡張できる仕組み。必要に応じて冷房・暖房の両方に対応可能で、冗長性や信頼性も向上します。
  • R-454B(Puron Advanc):従来冷媒よりも地球温暖化係数(GWP)が低い新世代冷媒。持続可能性を意識した設計で、環境保護と法規制対応の両立が可能です。
  • SmartVuコントロール:ユーザーフレンドリーな操作システム。運転状況を直感的に管理でき、効率的な運用をサポートします。

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