- 住宅用水ヒーターはガス・電気ともに3月単月で5〜6%台の伸び
- 商業用ガス水ヒーターは-7.5%と減少、電気タイプは+2.7%
- ガス暖房機の出荷は前年比+20.1%、過去最高レベルの伸び
- ヒートポンプは前年比+3.9%で拡大継続、年初からの累計では+7.7%
- 小型空調機器の出荷が増加し、大型商業用機器は軒並み減少傾向
ガス暖房機やヒートポンプが前年比2桁成長、商業用水ヒーターには減少傾向も
米国空調暖房冷凍機器協会(AHRI)が発表した2025年3月の米国HVAC(暖房・換気・空調)機器の出荷データによると、ガス暖房機およびヒートポンプの出荷が前年同月比で大幅に増加した一方、商業用ガス水ヒーターや空調機器の一部サイズでは減少傾向がみられた。
住宅用貯湯式水ヒーターの出荷は、ガスタイプで前年比+5.9%、電気タイプで+6.5%と好調。2025年1〜3月の累計でもガスタイプは+2.4%増加したが、電気タイプは-1.2%とわずかに減少した。
商業用貯湯式水ヒーターでは、ガスタイプの出荷が-7.5%と減少した一方、電気タイプは+2.7%の伸びを見せた。これにより、商業用途における電化の流れが強まっている兆しが伺える。
特筆すべきはガス暖房機(Gas Warm Air Furnaces)で、3月単月では前年比+20.1%、年初からの累計では+22.0%という高成長を記録。オイル暖房機も+14.0%と堅調だった。
中央空調およびエアソースヒートポンプ全体の3月出荷数は微減(-2.4%)だったが、内訳を見るとエアコンが-7.3%、ヒートポンプが+3.9%と好対照。年初からの累計では全体で+5.2%増、ヒートポンプは+7.7%と二桁に迫る伸びを見せた。
サイズ別出荷では、住宅用小容量機種(16.5千BTU未満)や中容量帯(33~43.9千BTU)で大幅な伸びが見られた一方、商業用大型機種(65千BTU以上)では軒並み2桁の減少が目立った。