三菱電機とEvhacs、世界初のヒートポンプ一体型EV充電器を発表

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住宅もEVもこれ1台。省スペースでスマートな次世代エネルギーソリューションが誕生

三菱電機とアイルランドの空調専門企業Evhacsが、世界初の「ヒートポンプ一体型EV充電器」を共同開発しました。これまで別々に設置されていたヒートポンプとEV充電器を一台にまとめ、設置の手間やコストを削減しながら、外観の美しさも損なわない設計になっています。

この新システムには、三菱電機の「Ecodan」「Mr. Slim」「Mシリーズ」などの高性能ヒートポンプ技術が採用され、Evhacsの独自技術によってEV充電機能が組み込まれました。これにより、空調性能を犠牲にすることなく、AC充電(7.4kWの単相モデルと22kWの三相モデル)が可能です。充電ケーブルはヒートポンプに直接接続され、コンパクトな接続ボックスも用意されており、住宅の景観を損ねません。

さらに、この統合システムは動的負荷調整(Dynamic Load Balancing)やデマンドサイドマネジメントに対応し、将来的にはスマートグリッドとも連携できる仕様になっています。標準で1年保証、サービスパック加入で3年保証が付くなど、アフターサポートも整備されています。

今後は住宅だけでなく、マンションや商業施設、開発現場など幅広い導入が見込まれます。電気代の最適化や再エネ利用の拡大にもつながるため、脱炭素社会へのインパクトは大きいと考えられます。

重要キーワード3つの解説

  • ヒートポンプ
    空気や水の熱を効率的に移動させて冷暖房や給湯を行う装置。省エネ性能が高く、再エネとの相性も良い。
  • 動的負荷調整(Dynamic Load Balancing)
    家全体の電力使用量をリアルタイムで調整し、ブレーカー落ちや電力浪費を防ぐ技術。EV充電と家電を同時に使っても安定稼働できる。
  • スマートグリッド
    ICT技術を使って電力の需給を賢く制御する次世代電力網。太陽光発電や蓄電池、EVなどと連携して効率的な電力運用が可能になる。

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