産業排水をバイオガスに変換し、企業のカーボンニュートラル達成を支援
住友重機械エンバイロメント株式会社は2025年8月1日、新システム「BIOIMPACT-AC」を発売しました。本システムは、産業活動から出る有機排水をバイオガスへと転換し、発電や熱利用が可能な再生可能エネルギーを生み出します。
従来の嫌気性消化システムでは導入コストの高さや広い設置スペースが課題でしたが、BIOIMPACT-ACは処理効率を従来比2倍に高めつつ設備を小型化。設置面積を約半分に削減し、コストダウンにも寄与します。
これにより、企業は化石燃料使用量を減らし、温室効果ガス削減とカーボンニュートラルの実現に一歩近づきます。実証機はアサヒビール茨城工場に導入され、2026年から稼働予定です。
今後、BIOIMPACT-ACは産業界におけるエネルギー自給自足と持続可能な経営を後押しし、環境負荷低減と再生可能エネルギー拡大に大きなインパクトをもたらすと期待されています。
キーワード解説
- 嫌気性消化：酸素を使わずに有機物を分解し、メタンを含むガスを生成するプロセス。
- カーボンニュートラル：排出と吸収のバランスを取り、実質的なCO₂排出ゼロを目指す取り組み。
- バイオガス利用：廃棄物から生まれる再生可能ガスを、電力や熱源として活用する技術。
