- ダイキンがインドネシア初の本格住宅用AC工場を稼働
- 年産150万台、2025年7月から現地出荷開始予定
- 省エネ型インバーター機種を中心に製造、IoTと自動化を導入
- 最大2,500人の雇用創出、政府の産業強化政策と合致
- ASEAN向け輸出も視野に入れた地域生産拠点へ発展
年産150万台、持続可能性と地域貢献を重視したCikarang新工場が本格始動
ダイキン工業株式会社は、インドネシア・チカランにて、同国初の本格的な住宅用エアコン製造工場の稼働を正式に開始しました。PT Daikin Industries Indonesia(DIID)として運営されるこの新施設では、2025年7月より「Made in Indonesia」の家庭用エアコンの現地生産・出荷が始まる予定です。
開所式では、代表取締役会長兼CEOの十川雅紀氏が「この施設はアジアにおける成長戦略の要であり、現地生産によりインドネシア市場への迅速かつ安定した供給が可能となる」と述べました。また、現地密着型の運営と高品質基準を通じて、顧客満足度と地域貢献の両立を図ると強調しました。
ダイキンの新工場は年産150万台の生産能力を持ち、主に省エネ性能に優れたインバーター式モデルを製造。国内の雇用創出(最大2,500人)に加え、エネルギー効率やIoT技術を活用した環境負荷低減型の製造プロセスを導入しています。
また、この投資は政府が推進する国内産業強化策やTKDN(国内部品使用比率)およびSNI(インドネシア国家規格)への対応にも合致。副産業大臣ファイソル・リザ氏も「ダイキンの投資は国内供給網の強化とAC輸入依存の削減、そして技術移転の加速に大きく寄与する」と歓迎の意を表しました。
今後、ダイキンはこの工場を拠点にASEAN市場への輸出拡大も視野に入れており、インドネシアを空調機器生産のハブとして育成する方針です。