空調と給湯を融合し、世界の脱炭素化を加速する一大M&A。
2025年1月6日、東京(日本) ― パロマ・リームホールディングスは、株式会社富士通ゼネラル(東証:6755)の買収を目指し、公開買付けを開始する予定であると発表しました。開始は2025年7月頃を見込んでいます。
パロマ・リームは、日本の大手ガス機器メーカー「パロマ」と、北米・欧州・豪州などで展開する「リーム」を傘下に持つグローバル企業です。2016年から富士通ゼネラルと北米市場で協業してきた実績があり、今回の買収で相互補完的な成長をさらに加速させる狙いです。
親会社の富士通は、保有する44.02%の株式を公開買付け成立後に売却することで合意しており、最終的に富士通ゼネラルはパロマ・リームの完全子会社となります。公開買付価格は1株2,808円で、直近株価に対し最大39.15%のプレミアムを付与しています。富士通ゼネラルの取締役会は全会一致で賛同し、株主に応募を推奨しました。
この統合により、空調と給湯の技術を融合し、世界の脱炭素化に貢献する新たなイノベーションが期待されています。両社の販売網やサービス基盤を活用することで、住宅から産業分野まで包括的なソリューションを提供し、世界市場における競争力を大幅に強化できると見られています。
重要キーワード解説
- 公開買付け(Tender Offer):既存株主から直接株式を一定価格で買い付ける仕組み。買収や経営権の取得によく使われる。
- プレミアム(Premium):市場価格より高く提示することで株主に売却を促す上乗せ分。
- 脱炭素化(Decarbonization):CO2排出削減を通じて環境負荷を減らす取り組み。再エネや効率化技術が鍵となる。
パロマ・リームホールディングス


パロマ・リーム、富士通ゼネラルの株式取得を目指した公開買付けの開始予定について発表|パロマ・リームホ…
パロマ・リーム、富士通ゼネラルの株式取得を目指した公開買付けの開始予定について発表